
大会会見に臨んだオーストラリアのグライム・ロイド投手コーチ、チャイニーズ・タイペイの陳金鋒監督、井端弘和監督、韓国の柳仲逸監督[左から](写真=高塩隆)
11月に開催される『アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』に臨む侍ジャパンのメンバーが10月24日に発表された。「24歳以下または入団3年目以内」「オーバーエージ枠は29歳以下で3人まで」という参加資格が定められた中で、若手23選手とオーバーエージ枠3選手の計26選手が選出されている。初陣となる井端弘和監督は「いろいろ経験してほしい。その経験を(来季の)レギュラーシーズンで発揮して、それぞれ成長してほしい」と期待を語った。
初めて日の丸を背負う選手が大半の中で唯一、今春のWBCメンバーから選出されたのが
DeNAの
牧秀悟。指揮官は「1人はWBCメンバーを絶対に呼びたいと思っていた。国際試合は慣れるのにも時間がかかる。経験を伝えてほしくて、お願いして来てもらった」と期待を寄せる。攻撃陣については「複数ポジションを守れる選手もいる。これから決めていきたい」としながらも、「(決まっているのは)四番・牧くらい」と打線の中心としても厚い信頼を寄せている。
投手陣ではオーバーエージ枠で「もっと上を目指すことができる」という
西武の
今井達也と、「経験のある抑え」として
ヤクルトの
田口麗斗を選出。「(全体として)左右バランスよく選ぶことができた」と手応えを口にしている。
メンバー発表に続いて出場4チームの首脳陣各1人が出席して大会会見も行われた。各首脳陣が口をそろえたのは「日本に勝利するのは簡単ではないが、大きな経験になる」ということ。WBC優勝国として受けて立つ形になるが、同時に最大のターゲットとして、各国が目の色を変えて立ち向かってくることは間違いない。そして井端監督は、「アジアが世界で(上位を)独占できるように」と、この大会がアジア全体のレベルアップにつながることを期待していた。
2017年の第1回大会に続く連覇という形で、初陣を飾ることができるのか。今回のメンバーからどれだけの選手が日本を代表する選手へと成長を遂げるのか。井端ジャパンの船出に注目だ。
■アジアプロ野球チャンピオンシップ2023@東京ドーム 侍ジャパン日程
11月16日vs チャイニーズ・タイペイ
11月17日vs 韓国
11月18日vs オーストラリア
11月19日3位決定戦or決勝
※参加資格は24歳以下(1999年1月1日以降生まれ)または入団3年目以内。オーバーエイジ枠は、29歳以下(1994年1月1日以降生まれ)で3人まで ■侍ジャパン代表メンバー 選手名/所属/背番号/年齢/投打
<投手>
早川隆久/
楽天/15/25/左左
隅田知一郎/西武/16/24/左左
赤星優志/
巨人/17/24/右右
佐藤隼輔/西武/19/23/左左
横山陸人/
ロッテ/20/22/右右
吉村貢司郎/ヤクルト/21/25/右右
田口麗斗※/ヤクルト/34/28/左左
及川雅貴/
阪神/37/22/左左
桐敷拓馬/阪神/47/24/左左
今井達也※/西武/48/25/右右
清水達也/
中日/50/24/右右
根本悠楓/
日本ハム/59/20/左左
<捕手>
古賀悠斗/西武/22/24/右右
坂倉将吾※/
広島/31/25/右左
石橋康太/中日/58/23/右右
<内野手>
牧秀悟/DeNA/2/25/右右
佐藤輝明/阪神/8/24/右左
野口智哉/
オリックス/9/24/右左
紅林弘太郎/オリックス/24/21/右右
門脇誠/巨人/35/22/右左
小園海斗/広島/51/23/右左
<外野手>
藤原恭大/ロッテ/1/23/左左
森下翔太/阪神/23/23/右右
秋広優人/巨人/55/21/右左
岡林勇希/中日/60/21/右左
万波中正/日本ハム/66/23/右右
※はオーバーエージ枠。年齢は2023年の満年齢 ■監督&コーチ 役職/氏名/背番号/年齢
監督/井端弘和/89/48
ヘッドコーチ/
金子誠/88/48
バッテリーコーチ/
村田善則74/49
内野守備・走塁コーチ/
梵英心/77/43
外野守備・走塁コーチ/
亀井善行/79/41
投手コーチ/
吉見一起/81/39