新井貴浩監督の下、前評判を覆してリーグ2位で終えた2023年シーズン。来季、6年ぶりのV奪還を果たすためには、チーム力の底上げが必要不可欠だ。主力を脅かす勢いのある若手選手の出現が待たれる。 写真=BBM ※情報は11月6日現在 自らの課題を明確に
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新井貴浩監督
熱戦が繰り広げられた日本シリーズの裏で、
阪神、
オリックス以外の10球団は、早くも2024年シーズンに向けた“準備”を進めている。日本一になった阪神にレギュラーシーズン、クライマックスシリーズ・ファイナルステージともに敗戦を喫した
広島は、11月4日にマツダ広島での秋季練習を打ち上げた。「投手は投げる球が力強くなってきたし、野手は体が大きくなり、振る力がついてきた」と語った新井貴浩監督は、宮崎・日南へと場所を移して行われる秋季キャンプにも期待感を膨らませる。
秋季練習の段階で、指揮官が重視したことの一つが、若手投手とのコミュニケーションだ。普段は話す機会が限られている投手陣。特に、秋季練習、秋季キャンプに参加する選手の中には、シーズンを二軍で過ごした選手も多い。そこで、一人ひとりと、
黒田博樹球団アドバイザーやコーチ陣も交えて面談。今季の振り返りと来季への取り組みなどを直接聞くだけでなく、シーズン中のプレー映像を基に指揮官自らが感じたことも伝えていった。面談を通じてお互いに見えてきた“ビジョン”を、キャンプから具体的に形にしていく。
来季に向けた指針づくりは、投手陣だけではない。キャンプインを前に
藤井彰人ヘッドコーチの発案で、参加メンバー全員に『今キャンプで取り組むべき課題について』のリポート提出を要請。「選手がどういう課題を持って、取り組んでいるかを把握しておきたかった」と指揮官。各自のリポートに目を通した上で・・・
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