小学3年生以下を対象にした、野球の一歩手前とも言える「キッズベースボール」。今はまだ東北圏でしか行われていないが、子どもたちに分かりやすく、楽しく野球をプレーしてもらうため、独自のルールづくりで少しずつ広がりを見せている。その東北大会となる楽天イーグルス杯に潜入取材。認知度はまだ低いが、魅力たっぷりの大会をお届けする。 取材・文=阿部ちはる 写真=大泉謙也 
キッズベースボール大会の開会式。選手宣誓では「ともに戦う仲間を大切に、一生懸命頑張ります」と誓った
2023年11月25日に「第2回楽天イーグルス杯 ミズノキッズベースボール東北大会」がシェルコムせんだいにて開催された。これは小学3年生以下を対象とした「楽天イーグルス杯ミズノキッズベースボール各県大会」を勝ち上がった12チームで争われる東北大会となっている。子どもたちが勝利に向かって元気に走り回る姿は親御さんのみならず運営陣、取材陣の心も温かくした。

楽しさの中にも必死さがあり、白熱した場面も。全力で1点をもぎ取りに行く
キッズベースボールというのは、仙台市野球協会と地元の野球協会で野球人口の拡充を目的に、小学校の低学年でも楽しめるようにと考えられたもの。Tボールのルールを学童野球のルールに近づけた簡易的なルールで、攻撃はTスタンドの上に置いたボールでバッティングをする。
一番から九番まで連続で攻撃を行い、九番打者のプレーが終了するまでの総得点がイニングの得点となり、2イニングで終了。攻撃開始時は塁を埋めた状態から始まり、最終打者の攻撃時は通常の野球ルールの2アウトの設定となっている。全員が必ず2打席に立つことができ・・・
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