プロ野球ファンにとっては待ちに待った球春到来。間もなく12球団の春季キャンプが始まる。長いシーズンを勝ち抜くためにも勝負の1カ月だ。ここでは各球団のキャンプ地を紹介するとともに、テーマや見どころを紹介していこう。


ココがポイント！
【1】内外野守れる選手はどこへ？
【2】守護神争いは熾烈に
【3】作戦遂行のために

　26年ぶりの悲願へ向けて、実績度外視の競争が激化しそうだ。三浦大輔監督は選手たちに昨シーズン終了後の秋季練習から個々の能力を磨くことを求めてきた。強くなった「個」をキャンプで束ね、頂点を目指すためだ。ここからはチームを一つにする時期へ入る。作戦を立て、実行に移してもなかなか成功しなかった昨季を踏まえ、早い段階から走塁、バントなどにも重きを置いた練習が行われるはず。

　注目は左翼、一塁を守れる佐野恵太や中堅、三塁などを守れるドライチ・度会隆輝、ドラフト6位・井上絢登などがどちらかに専念するのか、あるいは両方こなすのか。当然、キャンプ中のコンバートも考えられ、シーズンでのオプションは大きく変化するだろう。

　昨季は、山崎康晃、森原康平、J.B.ウェンデルケンが務めたクローザー争いも熾烈。復活を期す山崎の思いは強く、上記の2人に加えて新外国人選手であるローワン・ウィック、伊勢大夢などもアピールし、虎視眈々とその座を狙う。

【DB担選定！　要注目プレーヤー】佐野恵太

　昨季は、首位打者、最多安打のタイトル経験者として本来の打撃とは言えなかった。今季は2020年から4シーズン務めたキャプテンを牧秀悟に譲り、自分のプレーに重きを置いて自慢の打撃を取り戻したい。昨年のシーズン最終盤に負った右有鈎骨骨折も癒えた。ハマのバットマンの復活に期待したい。

キャンプ地・スケジュール

キャンプ地
A班・ユニオンですからスタジアム宜野湾(沖縄・宜野湾市)
B班・名瀬運動公園奄美川商球場(鹿児島・奄美市)

キャンプスケジュール