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12球団2カ月チェック

12球団2カ月チェック 各球団の今後の戦い方は?【パ・リーグ編】

 

開幕から2カ月が過ぎ、40試合以上を消化した。戦いの舞台は交流戦へと移っているが、12球団のここまでの戦いを振り返ってみよう。好調の理由、不調の要因、そして今後のキーマンは誰なのか。
(※文中の成績は、すべて5月26日現在。リーグ順位のTはタイ)

ソフトバンク・得点力と投手陣の安定感は抜群 左腕攻略で向かうところ敵なし!



 投打がかみ合ったときの勢いは誰にも止められない。5月26日現在、5連勝、6連勝、7連勝が1度ずつあり、開幕から着実に勝ちを積み上げた。打線はやはり脅威だ。山川穂高が加わり、三番・柳田悠岐、四番・山川、五番・近藤健介の強力クリーンアップが機能することで、得点力はリーグトップを誇る。一番・周東佑京によるチャンスメークも効果的だった。

 課題だった先発陣の頑張りも光る。チーム防御率2.17はリーグトップ。最少失点で踏ん張った結果、終盤に試合を引っくり返す展開も多い。リリーフ陣の安定感は今季に限った話ではないが、リーグ断トツの防御率1.83で、26回1/3連続無失点を記録するなど、盤石さに磨きがかかっている。

 さらに他を圧倒するには、“苦手”をつくらないことだ。チームが喫した13敗のうち、8敗が相手先発が左腕の試合。小久保裕紀監督は「いい投手が多い」と語るが、ここを攻略できれば、大きくつまずくことなくVへと突き進める。(R)

<H担期待のKEYMAN>栗原陵矢

栗原陵矢[内野手]


 本来持つ勝負強さは、強力クリーンアップに引けを取らない。開幕当初は打率1割台に沈むも、「すべては自分次第」と向き合い続け、5月に入り復調気配。26日現在、月間打率は.377だ。待望の今季初本塁打も飛び出し、クリーンアップの後ろで打点も重ねていく。

日本ハム・「せこせこ野球」を見事に体現 勢いだけではない本物の“力”



 新庄剛志体制3年目にして結実の時を迎えようとしている。開幕前からチームの強みとして口にしていた「せこせこ野球」を見事に体現しているからだ。四球を含めてとにかく相手のミスを見逃さない。犠打に盗塁を絡めたそつのない攻撃で1点をもぎ取る。無類の勝負強さを誇るアリエル・マルティネスを打線の軸としながら、ブレークした田宮裕涼、三塁の定位置を奪取した郡司裕也など・・・

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