
巧みな反応でフォークを左翼席に運んだヘルナンデス[写真=川口洋邦]
1点差に詰め寄られた直後の7回だった。7月6日の
ヤクルト戦(神宮)、一死三塁で打席に入った
巨人三番の
エリエ・ヘルナンデスはカウント0-1から
星知弥が投じた真ん中低めのフォークを巧みにすくい上げた。打った瞬間、本塁打と確信する打球が左翼席へ消えていく。4対1と相手を突き放す6号2ラン。その後は投手陣がリードを守り切って巨人が勝利した。
同日現在、30試合に出場して打率.352、6本塁打、20打点をマーク。OPSも.946と高水準を誇る。今年の巨人は主砲として期待されたメジャー通算178本塁打の
ルーグネッド・オドーアが開幕前に電撃退団。打線の起爆剤として、途中入団したのがヘルナンデスだった。メジャーでは通算14試合出場で打率.182、0本塁打、3打点と目立った実績はない。だが、昨年はレンジャーズ傘下3Aで137試合に出場し、打率.298、18本塁打、99打点と巧打を発揮していた。交流戦から一軍昇格すると、日本球界にアジャストしたバッティングを見せている。
ボールの見極めが抜群で、対応力に優れているのが強みだ。この日の本塁打の場面でも「ランナー三塁の場面はだいたい高めの真っすぐ系のボールを待っているけれど、低めのフォークにうまく反応できたので良かったなと思います」と手応えを口にしていた。
日本列島は酷暑が続き、これからさらに夏本番を迎えるが心配はない。
「確かに湿度も高く、気温も高いけれど自分はドミニカ(共和国)出身。そういう気候にも慣れているし、特に気にすることなくプレーできる」
広島、
DeNA、
阪神と激しい首位争いを繰り広げている巨人。超優良助っ人野手がチームを上昇気流に乗せていく。