
15球団のメジャー関係者が集まる中での好投でもあった[写真=大賀章好]
「彼なりに考えて、いつものピッチングではない配球だったんですけど、うまくいきましたね」と
ロッテ・
吉井理人監督は評した。8月30日の
ソフトバンク戦(ZOZOマリン)、先発の
佐々木朗希が7回3安打無失点で約1カ月ぶりの7勝目をマークした。
初回から160キロを計時するなどストレートに力があったが、この日は変化球も駆使。球種内訳を見るとスライダーが39球、ストレートが36球、フォークが26球とスライダーの割合が一番多かった。6回には
周東佑京、
牧原大成、
今宮健太に対してストレートを1球も使わずにスライダー、フォークのみで3者連続空振り三振。7奪三振中6つの決め球がフォークと変化球中心の投球でソフトバンク打線を抑え込んだ。
「調子自体は前回と変わりませんでしたけど、配球だったり、いろいろ工夫しながら投げた結果。前回ソフトバンクにやられていたので、やり返すぞという気持ちで投げて抑えられて良かったです」
藤原恭大、
安田尚憲とともにお立ち台に上がった佐々木はヒーローインタビューでも“絶口調”。藤原には「試合前にちょっと配球を教わったので」。先制適時二塁打の安田には「あれは風が強かったので、自分のパワーがついたと勘違いしないでほしい」と先輩たちをイジッた。シーズン最終盤、熾烈な上位争いで背番号17が力を発揮する。