短期決戦は無類の強さだ。特に21世紀は“負けなし”と圧倒的な数字が並ぶ。南海、ダイエー時代を合わせ、ホークスとして21度目の出場となる今秋の頂上決戦を前に、過去20度出場の日本シリーズを振り返ってみよう。 日本シリーズ5度目の出場で初の日本一に
セ全球団制覇も
初出場の1951年から大きな壁となったのは
巨人だった。55年は第2戦から3連勝するも壁を越えられない。
鶴岡一人監督が率いた59年に破竹の4連勝を飾って初の日本一に輝いたが、その後の4度の対戦では、いずれも敗退。ダイエーとして初出場の99年は、
中日と対戦して
王貞治監督が頂点に導いたが、
長嶋茂雄監督が率いる巨人が相手となり“ONシリーズ”と大きな注目を集めた2000年も苦杯をなめた。
王監督が2003年に日本一に導いた
だが、21世紀に入ると無類の強さを発揮する。03年に
阪神を下して王監督が頂点に導くと、
秋山幸二監督が率いて
ソフトバンクとしての初出場となった11年は、中日を相手に第7戦までもつれ込みながら栄冠を手にし、14年も阪神を相手に第2戦から4連勝で頂点に。
工藤公康監督が指揮を執った翌15年は
ヤクルト、17年はセ・リーグ3位から勝ち上がり勢いに乗っていた
DeNAを撃破した。
秋山監督は2度優勝
工藤監督は5度もチームを頂点に導いている
18、19年はリーグ優勝を逃したが、2年連続で
西武をCSで下して日本シリーズへ。18年は1分け1敗から4連勝で
広島を退け、19年は宿敵・巨人を相手に4連勝で圧倒。11年から9年間でセ・リーグ全6球団を破る“完全制覇”を成し遂げ、20年も巨人に4連勝。日本シリーズは18年の第3戦から12連勝中、本拠地・福岡での試合に限れば16連勝中と、21世紀以降は出場すれば日本一、ソフトバンクとしては、いまだシリーズ敗退はなしの戦績が強さを物語っている。
■過去20度の日本シリーズ出場成績 ※★=日本一、表内1973年まで南海、2003年までダイエー、11年以降はソフトバンク