43年ぶりに東西の名門同士での頂上対決。全米は大いに沸いた。さらに戦前は両チームのスーパースター、大谷翔平対ジャッジの対決とも言われた。だが始まってみると大谷、ジャッジともに不振&ケガで活躍できず。シリーズはドジャースが3連勝。その後ヤンキースが1勝したが、第5戦、5点のビハインドをドジャースがひっくり返し大逆転勝利。4勝1敗で4年ぶり8度目の世界一に輝いた。 
ドジャースとしては4年ぶり8度目の世界一、大谷にとっては夢を見ていた初の世界一となった
43年ぶりの名門対決 チーム力と勢いで圧倒4勝1敗
終わってみると4勝1敗とドジャースの圧勝に見えるが、各試合とも接戦の熱戦。見応えのあるせめぎ合いが繰り広げられた。
東西の名門対決。43年ぶりの激突に戦前から大いに盛り上がる。シリーズが始まるとチームを支えてきたスーパースターたちが無欲で勝利を目指し続けた。
「自分の野球の技術も上げてくれるような素晴らしい選手たちと野球をやらせてもらって、一番から九番まで自分の仕事をプロフェッショナルにこなしていく、そういう選手たちが集まっていた」
シリーズ終了後の会見で大谷翔平はドジャースの強さをこう表現した。選手一人ひとりがチームの勝利のために自分がやるべきことを試合の中で遂行していった。第1戦では先発の
ジャック・フラハティからの投手陣が強力ヤンキース打線を3点に抑え込み、打線も同点に追い付き、10回裏に
フリーマンの逆転サヨナラ満塁本塁打で劇的な1勝を挙げた。
第2戦では、サヨナラの勢いそのままに先発の
山本由伸が日本人投手2人目のシリーズ勝利投手を手にした。投球内容も素晴らしく、
フアン・ソトにソロ本塁打を打たれたのみで7回途中まで1安打ピッチング。味方打線も序盤にホームラン攻勢で計4点を奪い2連勝とした。敵地、ヤンキー・スタジアムに移った第3戦では、トミー・ジョン手術上がりでシーズン1勝しかしていない
ビューラーが山本に続き快投を披露し、3連勝で一気に世界一へ王手をかけた。
ロバーツ監督の采配もさえた。このシリーズでは、リリーフ陣のやりくりが絶妙だった。絶対的なクローザーは置かず、調子のいい投手や、試合状況によってさまざまな起用法を見いだし、リリーフ陣もそれに応えた。シーズン中の戦いでは・・・
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