世界トップの12カ国が“世界一”をかけて争うプレミア12だが、同大会に出場するメキシコは近年急速に力を伸ばしている。同国の野球リーグも右肩上がりの成長。知られざるメキシコ野球の最新事情を短期集中で連載していく。 文=中島大輔 写真=龍フェルケル ![](https://cdn.findfriends.jp/img.sp.baseball/show_img.php?id=41945&contents_id=p_page_002)
昨年、DeNAでプレーしたバウアー。今年はLMBで10勝をマークしてタイトルを獲得した
競技力と観客動員を伸ばしているLMB
侍ジャパンが連覇を目指す第3回プレミア12は現地時間11月10日、グループAの3試合で開幕する。舞台はメキシコのグアダラハラとサンタ・テレシータだ。
今大会をチャイニーズ・タイペイとともに共催する日本とメキシコは浅からぬ縁で結ばれている。記憶に新しいのは2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝での激戦だ。また、06年の同大会では日本が第2ラウンド敗退の危機に瀕するなか、同最終戦でメキシコがアメリカを下したおかげで日本は準決勝への道が拓けた。
メキシコには世界的な名選手もいる。1981年ナ・リーグで史上初の新人王&サイ・ヤング賞に輝き、今年のワールド・シリーズ開幕前に63歳で逝去した左腕投手
フェルナンド・バレンズエラが筆頭だ。同じ元ドジャースの強打者エイドリアン・
ゴンザレスや、現役では
ソフトバンクの抑えを務める
ロベルト・オスナがいる。
だが、日本でメキシコ球界の実情はさほど知られていない。彼の国のスポーツと言えば、サッカーを先に思い浮かべる人も多いだろう。
「確かにサッカーのほうが人気だ。だが近年・・・
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