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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「巨人に甲斐は必要か? FA制度の間違いと佐々木朗希の悲劇」

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甲斐が来て既存の捕手はどうなるのか


 FA宣言した阪神大山悠輔ソフトバンク甲斐拓也の獲得へ、巨人がまたぞろ乗り出したという。

 FA移籍はルール違反ではないが、このルール自体が間違っている。

 オフの戦力補強次第によって翌年のシーズン開幕時点で順位が予測できれば、メジャー・リーグでは観客は球場に足を運ばなくなる。だからFAで選手を獲得した球団はドラフト指名権を相手球団に譲渡する。アメリカでは平等が尊重されるのだ。

 現在の日本は、そうではない。巨人が仮に大山や甲斐を獲得したら、コーチングスタッフに自前の選手を教える能力がないという証拠だ。それを棚に上げて他球団で育った良い選手を獲ろうとするやり方は感心しない。

 甲斐が来て既存の捕手はどうなるのか。今年マスクをかぶった岸田行倫小林誠司大城卓三の存在は宙に浮く。しかも、FA権は・・・

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