日本の大学野球リーグ戦は1925年秋に創設された東京六大学野球連盟が発祥だ。2025年は、節目の100年を迎える。同連盟を開催するため、26年に建設された明治神宮野球場で今春も、6校の熱戦が展開される。(学年は2025年4月以降の新学年) 
明治神宮野球場は東京六大学リーグ戦の創設から1年後の1926年、リーグ戦開催のため、同連盟協力の下で、建設された[写真=矢野寿明]
天皇杯が下賜される理由
日本の野球は学生野球が原点である。1903年に第1回の早慶戦が行われたが、あまりの白熱により、06年から中断。14年に明大が加わり、三大学でリーグ戦が展開。17年に法大、21年に立大が加入も、早慶戦は開催されない変則な運営が続いた。25年秋に東大(旧帝大)が加入し、中断していた早慶戦も復活。東京六大学リーグが発足した。2025年は創設100年。1世紀、共存共栄で同じ相手と「対抗戦」を組んできた。各競技に下賜されている天皇杯。野球は東京六大学であることからも、伝統と歴史を刻んできた証しである。
4月に開幕するリーグ戦以降、さまざまな行事、イベントが予定されている。70、80、90周年の際には、各6校の主将が出席しての植樹祭を神宮球場内で行った。1926年に完成した神宮球場の建設費の一部を東京六大学野球連盟が負担した経緯がある。同連盟が同球場の敷地内に植樹することで、双方の結びつきをより強くするという意味合いがあった。今回の100年は25年春の開幕日に合わせて、東京六大学の「発祥の地」として、球場敷地内に記念碑を建立する。
春、秋のリーグ戦の各試合前には往年の名選手による「レジェンド始球式」を開催。試合の合間には、100周年の映像が流れる。90周年の際に実施した記念ロゴマークを、各校ユニフォームの袖に着ける。同連盟のホームページは記録が充実しているのも特長。5年前から記録を整理しており、1925年秋からリーグ戦出場全選手のアップを目指している。秋のリーグ戦中には・・・
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