第97回選抜高校野球大会(3月18日から13日間。準々決勝、準決勝翌日の休養日各1日を含む。雨天順延、阪神甲子園球場)の出場32校を選出する選抜選考委員会は1月24日、大阪市内で行われる。一般選考枠30校のほか、2001年(第73回大会)から導入された特別枠「21世紀枠」は2校が選出される。昨年12月13日、日本高野連から全国9地区の推薦校が発表された。運命の「1.24」を静かに待つ、高校球児を追った。 取材・文=岡本朋祐
※学年表記は2025年4月以降の新学年 
横浜清陵高は来春のセンバツ21世紀枠の関東・東京地区の候補校に推薦。12月19日に表彰盾の贈呈式が行われた[写真=BBM]
評価とは周囲がするもの
甲子園とは、勝ち上がっていく場所。2020年4月から横浜清陵高を指揮する野原慎太郎監督に「センバツ21世紀枠」は、頭の片隅にもなかったという。昨秋は東海大相模高との神奈川県大会準々決勝で敗退(0対5)した。打線は2安打。6回途中から救援した、プロ注目右腕・福田拓翔(3年)からは打者10人、一人の走者を出すこともできなかった。
「毎回、優勝をしたくてやっているので、結果が出たとは思っていません。昨秋もまた、途中で負けた」
野原監督の正直な感想である。秋1敗を喫した9月28日を一区切りに、今夏への準備をスタートさせた。
選手24人、女子部員1人。25人が主体性を持ち、各々の立場を理解し、全力でチームビルディングしてきた。
「評価」とは第3者、周囲が下すものである。野原監督の知らない領域で・・・
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