週刊ベースボールONLINE

廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「イチローには日本野球の再建のために帰ってきてほしい」

  2


野球殿堂入りしたイチロー


 イチローが野球殿堂入りを果たした。おめでとう。

 彼の経歴を振り返ると1992年にオリックスに入団した。3年目の94年にシーズン210安打の日本プロ野球記録(当時)を達成すると同年から7年連続で首位打者を獲得。2001年に海を渡り、終わってみれば日米通算4367安打を積み重ねていた。

 日本人野手の評価は自分で決まると腹をくくった結果、あれだけの活躍を見せた。イチローが今日あるのは日本の野球のおかげである。相対的にアメリカ野球の堕落も浮き彫りになった。

 引退してから6年を迎えようとしている。イチローはアメリカで得たものを今度は日本球界に還元するべきだ。海の向こうでの経験は誰もができるものではない。目に見えない人種差別もあっただろう。そういうことも含めて日本の選手たちに説いて聞かせればいいのだ。

 ところがメジャーで実績を残した選手はアメリカで住居を構えたまま絶対に日本に帰ってこようとしない。元ヤンキースの松井秀喜もそうだ。

 アメリカは合理的な国である。メジャー・リーグで一定期間プレーした人間に払われる年金があれば、帰ってきたくない気持ちも分かる。

 帰ってくるのは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

この記事はいかがでしたか?

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング