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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「田中将大と久保康生コーチ、上から投げることが『基本』ではない」

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田中将[左]と久保巡回投手コーチ


実戦で役に立たないノック


 12球団のキャンプを見ていて疑問に思う。監督、コーチは基本とは何か、あるいは練習の意味を分かっているのか。

 阪神では投手ノックが気になった。ノッカーが打った緩いゴロを投手陣が逆シングルで捕ってスローイング。これでは実戦で役に立たない。

 投手は捕手を除けば打者との距離が一番近いため、速い打球が飛んでくる。だから私がヤクルト西武の監督時代はノッカーに「投手が打球のスピードに慣れることが目的だ」と練習の意味を説いた上で「速い球を打ってもいいが、ケガをさせないように上手に打て」と指示を送った。

 そこまで阪神の首脳陣は分かっているのか。しかも投手陣は笑顔でノックに臨んでいた。笑顔が出るのは楽な証拠。雨の日に室内でのフィジカルトレーニングを見たときは一生懸命に取り組んでいて感心したが、これでは優勝は程遠い。やはり厳しくしないと身につかない。

基本とは何か


 一方の巨人は・・・

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