週刊ベースボールONLINE

ペナントレース熱戦FOCUS 2026

ロッテ・益田直也が史上5人目の250セーブ 長かった道のり

 

試合終了し、250個目のセーブが確定すると何とも言えない表情になって捕手・佐藤都志也に手を差し出した益田


 益田直也投手(ロッテ)が8月4日、ZOZOマリンで行われた西武戦で5対3と2点をリードした9回に四番手で登板。わずか8球で三者凡退に抑え、今季2セーブ目を挙げ、プロ野球史上5人目となる通算250セーブを達成した。パ・リーグでは平野佳寿(オリックス)に続く2人目で、ロッテの投手では初。平成生まれの投手としても初めて名球会の入会規定を満たした。

 登場曲が流れると、本拠地は大きな「益田コール」に包まれた。先頭を投ゴロ、続く打者も打ち取り、最後は岸を右飛。151キロの直球で締めると、益田は目を潤ませながらナインと喜びを分かち合った。試合前にはサブロー監督から、セーブ機会なら起用すると伝えられていた。「一番ソワソワした。ここで失敗したら、またチームに迷惑が掛かると思った」と重圧を明かしながらも、すべてのストレートが150キロ以上を計測する力投で大役を果たした。

 昨季は不振や故障に苦しみ、自己最少の22試合登板で5セーブ。大台まで残り「2」としながら足踏みした。昨秋はベテランながらキャンプに参加し、若手に交じって体を鍛え直した。投球フォームではグラブの使い方も見直し、直球の出力を取り戻した。今季は横山陸人が守護神を務める中、7月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で今季初セーブを挙げて王手をかけ、この日の登板につなげた。

 市和歌山商高時代は控え野手で、関西国際大に進学してから投手を始めた。ドラフト4位で2012年にロッテへ入団すると、1年目から新人記録となる72試合に登板して新人王を獲得。最多セーブにも2度輝き、プロ15年目、通算795試合目で金字塔に到達した。先発を一度も経験せずに250セーブへ到達したのは史上初となった。

 益田は「この千葉ロッテマリーンズのユニフォームを着て達成した数字なので、本当にうれしい」と喜びをかみしめた。一方で「これは僕個人の数字。チームには関係のないことなので、何とか早く達成できるようにと思って過ごしてきた」と強調。現在の守護神である横山への配慮も口にし、登板前には「今日でしっかり決めてくる」と声をかけてブルペンを出たという。

両手を上げる益田の左腕の横には現クローザー・横山の姿が


 長い道のりを支えたファン、家族、チームメート、裏方への感謝も忘れなかった。「声援で自分の中のギアが一つ上がった。失敗しても味方でいてくれた家族にも感謝したい」。抑えという役割については、先発や中継ぎ、野手がつないだ試合を背負う立場だとし、「それを250回できたのは、自分の中で喜んでもいい数字なのかな」と静かに胸を張った。

 ただし、これがゴールではない。セーブ数でパ・リーグ単独トップとなる251セーブ目、あと5に迫った通算800試合登板、残り24に迫った通算200ホールドなど、クリアしたい数字はまだ残っている。「若い子に負けないように、年齢に関係なく元気に腕を振りたい。また明日からも試合がある」。名球会の扉を開いた幕張の鉄腕。益田の野球人生は、これからも続く。

益田はライトスタンドのマリーンズファンに感謝の気持ちを伝えに行った


写真=戸加里真司
HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング