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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】広島・森浦大輔「スピードガン表示以上の球速を感じさせることができるタイプ。フォームもメカニックも実に完成されていると思います」

 

新人王に輝いた同期入団の栗林良吏選手の活躍の陰に隠れがちですが、大卒1年目の昨季はすべてリリーフで54試合に登板、防御率3.17と立派な成績を残しました。実は彼のお父さんは新宮高で私の同級生。森浦選手も私の中学校の後輩でもあり、これからの活躍も期待したいです。

【チェックポイント】[3]真っすぐに立つ



【チェックポイント】[8]軸の傾きまずまず◎



【チェックポイント】[14]下半身の使い方◎リリースポイントが前


【ポイント】完成されたフォーム


 天理大時代はリーグ戦21勝10敗の記録があるように、先発をメーンとしていたようですが、佐々岡真司監督の思い切った決断によりリリーフでプロのキャリアをスタートさせました。同じく新人ながらクローザーに抜擢された栗林選手とともにカープのブルペンを支えたと言っても過言ではないでしょう。この2人の存在はなかなか強力で、2016〜18年のリーグ3連覇後、やや元気のなくなってしまったカープ立て直しの、中心的な役割を担っていくのではないでしょうか。森浦選手は、しばらくはセットアッパーとして起用されることになるでしょうが、栗林選手の存在があるものの、後ろも任せられるでしょうし、背番号も13ということで、元中日岩瀬仁紀のような活躍を期待してしまいます。

 フォームもメカニックも実に完成されていると思います。セットポジションからのスタート[写真1]で、グラブを高く上げつつ真っすぐに立った写真3ではまずまず右ヒザも高く上がってきます。ここから小さめの二段モーションでタイミングをとり[写真3〜写真6]、軸足(左足)股関節にしっかりと乗せて、並進運動へと移行していきます。写真8ではもう少し、軸を倒してもいいかとは思いますが、まずまずしっかりと「く」の字を作ってヒップファースト。左腕の上りも早く、右足がランディングする直前の写真11ではトップ直前まで来ています。

 一番いいのが写真14のリリースの形です。右足を突っ張ることで左腕を加速させるタイプですが、このようなタイプでは軸足から右足へのシフトチェンジがうまくいかず、軸足が折れて軸足側のお尻が落ちてしまうピッチャーも多い中で、森浦選手は軸足がしっかりと伸びて、シフトチェンジもばっちり。リリースポイントは右足よりもホーム寄りです。左と右の違いはありますが、写真14の形はオリックス山本由伸選手にそっくりだと思いませんか? このとき、グラブも右の胸の下にあり、左腕の加速を助けています。彼の昨季の最速は149キロで、シーズン平均は143キロとのことですが、このフォームからもスピードガン表示以上の球速をバッターに感じさせることができるタイプだと考えることができます。スライダー、チェンジアップ、カーブと変化球の精度も高く、1年目からこのような成績を残すことができたのもうなずけます。

 フォーム的に改善点は今のところ、見つかりません。今後の飛躍のポイントはコンディション維持。2年目のパフォーマンスにも期待しましょう。(フォーム解説=藪恵壹)

PROFILE
森浦大輔/もりうら・だいすけ●1998年6月15日生まれ。和歌山県出身。175cm72kg。左投げ左打ち。投手。天理高から天理大を経て2021年ドラフト2位で広島に入団。昨季は新人ながらリリーフで開幕一軍入りし、安定した投球で勝利の方程式入り。54試合に登板して同じく新人の栗林良吏とともにブルペンを支えた。21年の成績は54試合3勝3敗0S17H41奪三振、防御率3.17。
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連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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