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篠塚和典の連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】ヤクルト・岩田幸宏「右手と右肘の使い方を意識すれば、鋭い下半身の回転がさらに生きる」

 





 独立リーグから育成ドラフトで入団し、3年目の2024年に支配下昇格。昨季は126試合に出場すると、今季は開幕スタメンの座をつかんで主軸の1人となっています。盗塁王争いに加わるスピードスターでもあり、ここからさらなる成長が期待されています。

 構えの[1]から[2][3]とスッと右足を引いていき、[4]からステップしていきます。すり足気味ですが[4][5][6]と、[3]の右足の形のまま、前への体重移動によって[7]の着地を迎えることができています。[7]ではバットのヘッドも後頭部のほうを向いており、しっかりバットが振り出しやすい形になっています。

 [8]から始まるスイングも下半身の使い方はいいですね。後ろ足である左膝を前に押し込むことで下半身の回転を加速させつつ、前足である右膝はインパクト直前の[11]まで余裕があり、インパクトの[12]で伸び切ることにより下半身からのパワーをフルにボールへ伝えています。

 ただ、スイングにおいては右手と右肘の使い方に気になる点があります。右手については[10][11]を見る限り、手首が内側に折れてしまうクセがあるようです。インパクトの[12]では手の甲が上を向くところが、前(投手方向)に向けられています。これではインパクトでバットをしっかり押し込むことができず、しっかりと力を伝えることができなくなってしまいます。

 右手首が内側に折れた形でインパクトするためなのかもしれませんが、スイングにおいて右の脇が大きく開いてしまっています。[9][10]と右の脇が開いたままのため、左肩が落ちてしまい、スイングが窮屈になってしまっています。インパクト直前の[11]では右肘がかなり浮いて見えますし、全体的にスイングのスムーズさが欠けているように見えるのは、そのためです。

 やはり右肘をしっかり体のほうへ引き絞るようにして、右脇を閉めるイメージを持ったほうが、スイングはもっと安定するはずですし、インパクトにかけてヘッドスピードの鋭さも出てくるでしょう。

 右肘を絞ることができず右脇が開いているのは、右足を上げた[3]の段階、さらに言えば構えの[1]の段階から見て取れます。最初の構えから右肘を絞って右脇を閉じるイメージを持てば、よりスムーズにスイングへつなげていくことができるでしょう。右手と右肘の使い方によって、鋭い下半身の回転の力をもっと生かすことができるはずです。

PROFILE
岩田幸宏/いわた・ゆきひろ●1997年7月31日生まれ。左投左打。175cm79kg。兵庫県出身。東洋大姫路高-ミキハウス-BCL/信濃-ヤクルト22育[1]、24途。
【2026年成績】80試合69安打1本塁打17打点25盗塁、打率.247(7月21日時点)。
連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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