入団1年目はブルーのグラブを使用も、あるアドバイスをきっかけに、2年目以降の10年間は、黒一色にこだわり続けている。 取材・文=鶴田成秀、写真=太田裕史、BBM “黒一色”で打者に的を絞らせない
不用意な一球は許されない。勝ち試合を締める9回のマウンドに立つ者にとって甘いボールは、命取りになる。2014年に当時のパ・リーグ記録40セーブをマークした、
オリックスの絶対的クローザー・
平野佳寿も当然、その思いを肝に銘じている。防御率4.06と不振にあえいだ昨季、その一因を「投げるボールに対して『覚悟』を決めきれていなかった。絶対的な自信が欠けていたから、要所で甘くなってしまった」と振り返る。
投じるボールへの断固たる覚悟。その大事さを知っているからこそ“グラブ”にも細心の注意を払っている。ルーキーイヤーの06年当時は青いグラブを使用していたが、先輩のアドバイスをきっかけに、翌07年から“黒”に変えた。

ルーキーイヤーの2006年は青のグラブを使用も、2年目以降は一貫して黒に
「吉井理人さん(現日本ハムコーチ)に『黒がいいぞ』と言われたんです・・・
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