内外野を守れる万能性が武器だが、定位置奪取へのカギはバットにある。今季から新たなメーカーのものを使用するが、ベースの型は不変。打撃練習では3種類のバットを使い分けるなど、こだわりは深い。微調整を重ねながら完成形を手にし、最高の結果を残すつもりだ。 取材・文=阿部ちはる 写真=井沢雄一郎 試合で結果を残すためには練習が何よりも大事になる。
渡邊佳明は打撃練習の際、3本のバットを持ち歩く。1本は試合用と同じサイズ、2本目は「最悪、試合でも使える」バット。3本目は1メートル1キロの長尺バットだ。
試合用は
阪神・
近本光司のバットの型を使用している。明大での大学野球を終え、友人が使用していた近本の型のバットを振ってみたところ感触が良く、プロ入り後から使用し始めた。33.5インチ、重さは860グラム。「昨季終盤に疲れから振れなくなってきたので少し軽くしてみたところ、感触があまり変わらなかったんです。だったら軽いほうがしっかり振れるなということで10~20グラムほど軽くしました」と重さには手を加えた。だがこの重さこそが重要で・・・
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