プロ3年目に内外野を守れるオールラウンダーとして頭角を現した外崎修汰。5年目の2019年から二塁守備がメーンとなり、翌20年にゴールデン・グラブ賞を獲得した。捕球の安定感が高まり、球界を代表する二塁手となったが、その裏には内野手では珍しい「コユニ」のグラブの存在があった。 取材・文=小林光男 写真=西武球団提供、山口高明(プレー) 
丸みを帯びた形状をしているウイルソンのグラブ。端に当たっても打球が逃げないつくりになっている
ウイルソンの担当者に外崎修汰が「コユニ」のグラブを勧められたのは2019年オフのことだった。「コユニ」とは小指部分に薬指と小指の2本を入れるグラブだ。そうすることによりポケットが深くなり、打球をしっかりとつかむことができる。“捕る”ことが最優先される外野手が「コユニ」を使っていることが多い。オールラウンドプレーヤーとして外野を守っていた外崎もそのイメージがあり、当初は本格的に使うつもりがなかった。だが、自主トレの期間、試しに使ってみたら「メチャクチャ良かった」という。
「打球がスポスポ入りましたね。捕ることに関して一切、不安がなくなりました。特に逆シングルですかね。それまでは苦手なプレーだったんですけど、今はすごくグラブに助けてもらっています(笑)。イメージとしては腕や指の力を抜いて打球のラインに合わせれば、勝手にグラブに入ってくる感じですかね」
あらゆる打球を捕球する――そこには・・・
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