昨季一軍出場はわずか47試合、多くの時間をファームで過ごした男の勢いが止まらない。一時は打率4割を超えるなど安打を積み重ねている。一流選手のこだわりの道具を紹介する連載7回目は、日本ハム・松本剛が愛用するバットを語る。今季の打撃開眼には、昨年、仕様を変えたバットが一役買っていたようだ。 取材・文=滝川和臣 写真=小山真司、BBM 
昨季、打撃におけるアプローチを変えると同時に、一新したバット
プロ11年目にして新境地を切り開いている。松本剛はシーズン序盤からヒットを量産。4月は月間打率.429をマークし、5月に入り多少勢いは衰えてきたが、それでも堂々とリーディングヒッターに立っている(.377。5月15日時点)。好調の要因は、昨年1年かけて構えなどフォームを見直したことにあった。
「特にタイミングをしっかり取れるようになったんです。それによって自分のタイミングで入っていける打席が増えました。それが大きい」
飛躍の理由は、それだけではない。使う道具にも秘密があると話す。
「バットの存在も大きいですね。僕はあまりバットを変えるタイプじゃなくて、2015年ごろからほとんど長さ、重さ、形を変えてなかったんです。ところが・・・
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