今季で7年目を迎えた呉念庭が一軍戦力として確固たる地位を築いたのは昨季のことだ。チーム最多の130試合に出場して2ケタ本塁打をマーク。飛躍の要因には打撃フォームの変更と新たなバットとの出合いがあった。 取材・文=小林光男 写真=埼玉西武ライオンズ、BBM 
商売道具であるバット。もちろん手入れも欠かさない
バットを変えて野球人生を切り開いた。2016年、ドラフト7位で第一工大から入団した呉念庭。1年目は43試合に出場し、142打席に立ったが、そこから出場試合は右肩下がり。19年には一軍出場はゼロに終わる。20年は51試合に出場したが、打率.227。殻を破り切れない現状は誰よりも自分自身が感じていた。明るい未来を目指して打撃で試行錯誤する日々。それはもちろん、バットにも及んだ。
入団時から
サブロー(元
ロッテ)の型を使用していた。同バットは芯の幅が広く、ミート性の高いバット。詰まっても外野の前に打球を飛ばせたが、バランスが自分にはしっくりこない。
もっと、ヘッドを振り抜く感覚が欲しい──。いろいろな打者のバットを試している中で、手にしたのがチームメートだった・・・
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