Wスチールをやれなかったここまでの巨人がおかしい
昔は走りまくったのに
西武ホールディングスの後藤社長は株主総会で大変だったようですねえ。筆頭株主のアメリカの投資ファンドとの問題で必死に防戦。「これは戦争だ!」なんて言ってました。一方では、
ソフトバンクの孫社長は、兆の単位の金額でアメリカ第3位の携帯電話会社を買収するそうです。恐らくものすごい借金を抱えることでしょう。
プロ野球チームの親会社も大変なんですねえ。会社経営というのは生きるか死ぬか。それを実感させた西武とソフトバンクの2つのニュースでした。そこへいくと“小会社”のプロ野球の世界はのん気です。コミッショナーを見れば分かるでしょうが。
さらにそれを取り巻く世界も、生きるか死ぬかの商売にはなっとらんもんね。6月26日付のスポニチ(東京版)の1面は、
巨人が28年ぶりに1試合でダブルスチールを2度成功させたことを大々的に報じたものでした(巨人系の報知も同様でした)。
あのね、こんなこと、ストレートに感心して報じるものじゃないでしょうが。これを扱いたいのなら「なぜ28年もなかったのか」「かつての巨人はどうだったのか」という角度から読者に訴えるべきでしょう。そこから敷えんして「いまの野球は、どういう走る(または走らない)野球になっているのか」まで論を進めるべきでしょう。“ウォーリー”
与那嶺要さんは巨人に入団した1951年、6月19日の初打席でセーフティーバントを成功させましたが、9月12日には1イニング3盗塁と1試合2本盗を決めています。巨人の第2期黄金時代(51~53年日本一)は、ここから始まったのです。
69年の巨人-阪急日本シリーズ第4戦(後楽園)で阪急・
岡村浩二捕手が、ホームでのアウト、セーフの判定を巡って球審に暴力をふるって退場になったことがありましたが、これは、巨人のダブルスチールから起きたものです。一走・
王貞治と三走・
土井正三の間で打者・
長嶋茂雄の時に敢行した。土井君の頭脳的足さばきで巨人は得点したのですが(有名な左足を突っ込む“証拠写真”があります)、オレは見逃してはならないのは「打者・長嶋」だったことです。天下の長嶋が打者なのに、危険千万なダブルスチール。これはすごいことですよ。
川上哲治監督でなくては取れない策です。長嶋サンも納得してましたもんね。これは、大ニュースでしょう。
巨人はね、こういう大胆なプレーが当たり前のチームだったのです。「石橋をたたいても渡らない川上野球」なんて言われましたが、それだけでV9なんかできるワケがない。
こういう野球が巨人から(たぶん、他チームからも)消えちゃったのは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン