派手さはない。だが、安定感では負けない。2年目で遊撃手としてレギュラーに定着した
鈴木大地。今季の初のスタメン出場は4月8日の
楽天戦(Kスタ宮城)。この試合は三塁手だった。同14日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)からは二塁手としてスタメンに名を連ねると、同25日の
西武戦(西武ドーム)から本職でもある遊撃の定位置をつかみ取った。
内野ならどこでもこなせるのが鈴木のスト
ロングポイントだ。「もちろん遊撃手へのこだわりはあります。でも、1つのポジションしかできない選手にはなりたくないんです。どんな状況にも対応できる選手でありたい」。どの守備位置に入っても安定感のあるプレーを披露できる力が、2年目での抜てきの大きな要因だ。
今季は3割前後の打率をキープ。五番を任されるなど、打撃がクローズアップされることが多いが「どちらかと聞かれれば、打撃よりも守備を大事にしている。試合に出られるのも守備があってこそ。見ている人が安心してもらえる存在でありたい」。決して守備範囲が抜群に広いわけではない。それを自覚する若きユーティリティープレーヤーが大切にしているのが「堅実さ」と「安心感」だ。
ホームゲームでは試合前の全体練習よりさらに前に、佐藤内野守備走塁コーチとマンツーマンで特守を続けている。鈴木が「師匠」と呼ぶ佐藤コーチは「守備範囲は持って生まれた脚力で決まる部分もある。
松井稼頭央のような派手さはないが、
宮本慎也のような堅実ないぶし銀の選手になる可能性を秘めている」。まだ2年目。それでも鈴木には“玄人好み”という言葉がよく似合う。