プロ22年目も獅子奮迅の活躍だった。
三浦大輔は開幕から一度も先発ローテーションを外れることなく、マウンドに上がり続けた。投手陣で出場選手登録を一度も外れなかったのは三浦とソーサの2人だけ。万全の準備に基づくスタミナは、12月で40歳を迎える今季も健在だった。
「どれだけ待っても若手が出てこないから、自分が一番目立てるように頑張る。変わらないといけない。(今季は)違うというところを続けて見せていかないと」。若手の台頭の必要性を周囲から指摘され、自身もそれを痛感しながら迎えたシーズンだった。だが思うような活躍ができない後輩たちを尻目に、三浦の安定感は抜群だった。開幕投手こそ藤井に譲ったが、自身は初登板となった開幕2戦目で好投。2000年以来、13年ぶりの開幕カード連勝をもたらした。
5年連続最下位だったチームにあって、久々にシーズン終盤まで緊張感にあふれたマウンドが続いた。7月下旬に3位に浮上し、そこから2カ月間クライマックスシリーズ進出争いに踏みとどまった。
「可能性がゼロにならない限り、その可能性にかける。これまでと同じく全部が大事な試合」。苦しい状況に追い込まれてもわずかな可能性に望みを託してチームを引っ張り、中畑監督も「集大成のつもりでいってくれ」と力を振り絞りながらマウンドに向かうベテラン右腕の背中を押した。
最も疲労の蓄積する夏場に、首脳陣は三浦の中4日での登板を検討することもあった。残した数字だけではなく、三浦の存在感がシーズンを通してベンチに与え続けた安心感は何にも代え難いものだった。ハマの番長の力はまだ衰えることはない。