キャンプ中の2月27日が30歳の誕生日だった。
スコット・マシソンは「自分としては誕生日を忘れたい」と苦笑しつつ、「心の中は25歳でいたい」と若々しく続けた。
カナダ出身でメジャー・リーグでも15試合に登板。2012年から
巨人に加わった。今ではチームに欠かせないセットアッパーとなったが、来日当初は制球に苦しみ、一時先発転向を試みた時期もあっる。環境や文化の違いなどさまざまな経験を経て、節目の歳を迎えた。「毎年、振り返ることができる。今年はこうした方がいいなと、経験から学べることがある」と真面目な性格の右腕は、しみじみ。
キャンプから順調に過ごしてきたが、シーズンに入ってからここまでは苦しんでいる。今季初登板となった3月29日の
阪神戦(東京ドーム)では
マートンに同点ソロを浴びるなど1回1/3で3失点。負け投手となった。「技術的な修正点がある。それを直せば去年の良かったころのようになる」と左肩の開きを抑えるなど工夫をこらし、その後の2試合は無失点。復調したかに見えたが、4月2日の
DeNA戦(横浜)から3試合連続で再び得点を許した。2ランを浴びた8日の
広島戦(東京ドーム)後には「こんな悪いスタートはキャリアの中でも初めて」と首をひねるばかりだった。
ここ2年は40、63試合と登板を重ね、ともに防御率は1点台。160キロの剛速球を軸に力でねじ伏せ、相手打線の勢いを止めてきた。今季もその右腕に懸かる期待は大きい。「気持ちを切り替えることが大事」と言うマシソン。これまでの経験を糧に復調し、山口、西村とともに、また鉄壁の救援陣を形成する。