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巨人 宮國椋丞投手・より重要になる役割

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 デビューは2年目の2012年のことで、これまでも一軍での登板を重ねてきたが、その役割がより重要になったのは今季からだ。勝ち試合の終盤を任され、セットアッパーに定着している宮國椋丞は「ゼロに抑えて、次の投手につなぐことが使命だと思っている」と責任感をにじませる。

 今季は右肩痛で出遅れ、4月24日が初登板だった。昨季から中継ぎへと転向し、この日も6回二死一、三塁で出番が訪れた。このピンチを脱し、先発の今村の今季初白星をアシスト。「ノブ(今村)の勝ちを消したくなかった」と安堵した。

 その後も安定感ある投球を続け、首脳陣の信頼を勝ち取り、マシソン、澤村とともに“必勝リレー”を形成するようになった。6月29日の中日戦では2対2の7回を抑え、直後の攻撃で味方が勝ち越した。「今までどおり、そういう(周囲の期待値が増している)ことを意識しないで投げていきたい」と平常心を強調。7月6日の阪神戦では3対1の7回一死一塁から登板してこの回を無失点で切り抜けた。「1球の重みを感じる。ゼロで抑えられて良かった」と言う右腕に、高橋監督は「まだまだこれからのピッチャー」とさらなる成長に期待している。

 7月20日までで29試合に登板し、4勝1敗、防御率2.06と堂々の数字を残している。「調子を保ったまま、シーズン終盤に入っていきたい」と視線の先には勝負の秋を見据えている。

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