秋吉亮は2014年のルーキーイヤーからフル回転だ。同年、61試合に登板すると15年は球団のシーズン最多記録となる74試合に登板(10年・
松岡健一の73登板を更新)。リーグ優勝に貢献した。昨季も70試合に登板し、シーズン途中から抑えに回って19セーブをマーク。今季は開幕当初から、守護神としてマウンドに上がっている。
「今年は最初から抑えで使ってもらえています。昨年途中から抑えをやって、その経験を生かしてシーズンに入ろうと思っていました。今年は何回か失敗しましたけど、個人的にはいい形で入れたかなと思います」
故障知らずの秋吉だが、昨オフは取り組みを変えた。オリンピック選手も練習を行う、東京・北区の国立スポーツ科学センターでトレーニング。標高2000㍍に匹敵する低酸素室でエアロバイクを全力でこぎ、体力面の向上と下半身の強化にあてた。
「効果はシーズン後半になって初めて分かると思うんです。あのトレーニングで体力をつけて、最後にバテないようにという狙いがあります。昨年、バテたということはなかったですけど、もう今年で4年目。いつバテるか分からないし、肩とヒジに疲労もたまっているはず。トレーニング量を増やさないと、やっていけないと思っています」
抑えて当然、打たれると目立つリリーフ稼業。だが秋吉がセーブ数を増やさなければ、チームの上位浮上は見えてこない。