
鈴木は自身3度目のタイトルを新ポジションで狙う
自身3度目の栄冠は、新たな「仕事場」で狙う。
鈴木大地が二塁手としてのベストナイン獲得へ、奮闘を続けている。
2013年、16年に遊撃手としてタイトルを獲得した。それでも、今年のキャンプイン直前に二塁へコンバート。慣れないポジションでも、開幕から低迷するチームの中で1人気を吐き続けた。
8月11日時点で、開幕から全試合に出場を続けてチームをけん引。思うようにいかない日々の中でも「闘争心や向かっていく姿勢を出していかないといけない。プロとしての意地を見せたい」と気迫がみなぎった。
すでに本塁打はキャリアハイを更新。チーム事情から四番を任されることもある。一時期は調子を落としていたが、自身4度目の出場となったオールスターでは、本拠地ZOZOマリンスタジアムでの第2戦で本塁打と三塁打を放って存在感を見せつけ、見事に敢闘選手賞を獲得している。パ・リーグの先頭に立ち、試合後には
ロッテの勝利の儀式「We Are」をパ・リーグの選手全員で行ってファンを喜ばせた。
二塁の守備でも、鈴木らしく努力を続ける。遊撃が固定されず、
中村奨吾や
三木亮、
大嶺翔太、
平沢大河と目まぐるしくパートナーが変わりながらも、後輩たちに声を掛けながら鼓舞し続けている。多くの借金を背負い、優勝争いからは遠ざかる戦いとなってしまったチーム。それでも、キャプテンである鈴木の必死に戦う姿を見ている人たちは多いはずだ。
写真=高原由佳