
盗塁王と新人王のダブル受賞へ走りまくる源田
7月26日の
オリックス戦(メットライフ)、初回に今季26個目の盗塁を決め、球団の新人記録を塗り替えた
源田壮亮。その後も記録を更新し8月11日現在、28盗塁はリーグトップを誇る。1個差で追いかけてくる2014年盗塁王の
西川遥輝(
日本ハム)との熾烈なタイトル争が今後、大注目だ。
トヨタ自動車時代、足の速さには自信があったが、「盗塁自体は、そんなに得意ではなかった」という。だがプロに入り後、キャンプから
佐藤友亮外野守備・走塁コーチに自分のリード幅を知ることの大事さなど、基礎的な部分から事細かく指導を受けてきたことで開眼。開幕当時と比べ、佐藤コーチは「リード幅を知ったことで、相手投手によって、その幅を大きくするか、小さくするかの選択が分かるようになった。配球も考えられるようにもなっているし、試合展開や周りの状況も、だいぶ見られるようになった」と確かな成長を認める。
今後、タイトル奪取のカギとして、「1試合1個でいいと思っていてはダメ」と同コーチは指摘する。
「何度も走れる状況があるわけではない。体調や投手との巡り合わせも良くて、試合展開的にも余裕があれば行かせることはできるけれど、そうじゃないときもある。だからこそ、余裕のあるときに走っておきなさい、という話は本人にしています」
機をうかがいつつ、ますます積極的な走塁が見られそうだ。
ここまでフルイニング出場も果たし、打率.273、本塁打3、打点42。さらに遊撃守備での貢献度を考えれば、新人王とのトリプル受賞も、期待大だ。
写真=BBM