
2年目の今季は88試合に出場。阪神とのCSファーストステージでも堅実な守備で勝利に貢献したい
内野守備は間違いなくNo.1だ。プロ2年目の
柴田竜拓は今季終盤に先発に名を連ねるようになってからは二塁での出場が多いが、二塁、三塁、遊撃を高いレベルで守れるユーティリティープレイヤーだ。
シーズン序盤は守備固めで二塁や三塁に入ることが多かった。だが、
宮崎敏郎がレギュラーとして定着して三塁が埋まると、二塁の定位置を
田中浩康や
石川雄洋らと競った。高い守備力をアピールすると
ラミレス監督が「シーズンの最大のヤマ場」と位置づけたレギュラーシーズン残り10試合からは「今季は最後まで柴田を先発で使おうと思う」と明言。二番や七番でつなぎ役を担っている。
守備面で輝きを見せたのは9月24日の阪神戦(甲子園)だった。2対0で迎えた2回一死一、二塁で
大和の緩いゴロが二塁ベース手前へ転がった。チャージした柴田は捕球すると
倉本寿彦へ正確なバックトスで一走の
鳥谷敬を二塁封殺。併殺を完成させてピンチを切り抜けた。同期の先発・
今永昇太を助ける好守で勝利に貢献した。
二塁の定位置をつかみつつあるが、柴田は「完全に二塁のポジションをつかんだとは思ってない」と気を引き締める。ラミレス監督からは「一日一善」を厳命されている。「1日一つ、いいプレーをするように心掛けろ。打撃でも守備でもいい」とアドバイスを受けた。柴田は「使ってもらっているというのはチャンスだし、しっかりプレーしたい」と指揮官の“レギュラー認定”をつかみにいく。
写真=佐藤博之