
来季にさらなる飛躍を期す三家
昨オフ、入団テストに合格して
ロッテの支配下選手となった
三家和真。喜びも悔しさも味わう1年となった。
5月21日に待望の一軍初昇格。同23日には初出場を果たした。5点を追う9回に代打でプロ初打席を迎えると、結果は三ゴロ。アウトになったものの、一塁には頭から飛び込んでいた。
待ちに待った舞台で見せたのは、気迫のこもった姿。「試合に出させてもらった。何とか塁に出たかったのがああいう形になった」と振り返る。同28日には初スタメンも飾ったが、31日には出場選手登録を抹消された。
市和歌山高から2012年育成ドラフト4位で
広島に入団。支配下登録すらかなわず、13年限りで戦力外となり、BCL/信濃でプレーした。15年にBCL/石川に入団すると、2016年11月に千葉・鴨川で行われているロッテの秋季キャンプで入団テストに挑む権利を得た。紅白戦で2打数2安打1打点と猛アピールに成功。4年ぶりにNPBの舞台に返り咲いた。
内野も外野も守れるスイッチヒッター。二軍戦では107試合に出場し、打率.262はイースタン・リーグで9位だった。確実に階段は上ったが、一軍では4試合の出場で5打数無安打は満足のいくものではない。
昨オフにともに入団テストに合格した
柴田講平、
猪本健太郎は1年で戦力外を告げられた。厳しい世界であることは身に染みて感じている。だからこそ、この秋もバットを振り続けている。
写真=BBM