
あと4勝に迫る100勝がモチベーションだ
3年契約の3年目。
成瀬善久は、悔しいシーズンを送った。今季は開幕を二軍で迎え、5月に中継ぎとして昇格。だが、その後は降格、昇格を繰り返した。初先発は、9月10日の
巨人戦(東京ドーム)。4回を投げ3安打2失点(自責点1)で敗戦投手になるなど、今季は12試合で0勝1敗、防御率5.40と振るわず。
ロッテ時代に初めて一軍登板をした2006年以降、初めての未勝利に終わった。
FA移籍により15年に
ヤクルト加入後は、通算6勝で今季の年俸は1億4400万円(推定)。「まだやりたいです。結果が残らないなら、考えないと、と思いますけど。老け込む歳でもない」と来季も現役続行を希望している。だが、このまま残留となれば、大幅減俸は避けられない状況だ。
「自己評価がいいわけはない。よかったら、そういうこと(減俸)にはなるわけない。結果を出せていないのが事実。数字を見てもらったら分かります」
ロッテ時代は、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを獲得する(07年)など、先発の柱として活躍してきた。それだけに、ここ3年の数字は物足りない。
「今年は結果が欲しかったけど、チームがこういう状況でも(一軍に)上がれなかった。2年間結果を残せなかったから、先発では呼ばれなかったのかなと思う。やるからには先発で勝負したい」
大幅ダウンの可能性は高いが、「100勝は絶対に達成したい」と、残り4勝に迫っている大台を目標にプロ15年目に挑む。
写真=高塩 隆