
平沢は3年目の来季こそポジション奪取を狙う
プロ入りから常に大きな期待を懸けられてきた
平沢大河も、来季は早くも3年目を迎える。今度こそレギュラー奪取、さらにはチームの顔となるべき活躍が求められている。
今季は50試合に出場。プロ初本塁打こそ放ったが、打率.176に終わった。
鈴木大地の二塁コンバートにより空席となった「遊撃」のレギュラー候補に挙げられながら、期待どおりの結果を残せない日々だった。シーズン終了後はすぐに宮崎でのフェ
ニックス・リーグへ参戦。帰京翌日には秋季キャンプに参加するため鴨川へ移動した。勝負の3年目に向け、とにかくバットを振っている。
新たに就任した
金森栄治打撃コーチのもと、体の回転でバットを遠回りさせずに振る形を染み込ませている。打撃練習後に行う「一斉ロングティー」には歯を食いしばりながら取り組んでいる。
11月5日に行われた井口
ロッテ初実戦となる紅白戦では、紅組の「七番・遊撃」で先発して2本の長打を含む3安打に二盗も決めた。
三木亮、
大嶺翔太、ドラフト2位指名された
藤岡裕大(トヨタ自動車)ら正遊撃手の座を争うライバルは多いが、19歳の若武者は着実に成長中だ。
井口資仁新監督も「取り組んでいることは間違っていないので、突き詰めてやってほしい」と話す。鈴木大地は三塁を、
中村奨吾は二塁を任されることが決まった。最下位からの巻き返しへ、センターラインの固定は必須になる。平沢大河がそこに座るとき、チームに安定感が生まれるはずだ。
写真=BBM