
125試合に出場も試合終盤に交代させられるなど屈辱も味わった上本。18年は試合の最後まで二塁を死守するつもりだ
サバイバルを勝ち抜く。
上本博紀が再び競争の舞台に上がる。18年シーズンのポジション争いに勝ち抜いてレギュラーの座を奪いにいくのだ。
背番号「4」から「00」に変更し臨んだ17年。上本は、125試合に出場したシーズンについて「ゲームの中で守備固めを出されたので満足していません」と悔しさを口にして厳しく自己評価をした。
主に二番打者として、打率.284、9本塁打、38打点の成績を残した。しかし、勝ち試合での逃げ切りを図るために、終盤にかけてベンチに下がるケースが多かった。
それはベンチが上本の守備力に欠けているものを感じているからにほかならない。本人はその点を痛切に感じているからこそ、18年シーズンへの巻き返しを強調する。
「やっぱりチームが勝つ瞬間までグラウンドに立っていたいですから。そこにはこだわりたいと思っています」
11月9日には右足関節鏡視下手術を受けた。上本は「しっかりとリハビリをして18年シーズンに備えたい」と、春のキャンプまでには体を元に戻し、定位置争いの場に加わるつもりだ。
マツダスタジアムでのランニング本塁打、
巨人戦で頭部付近へ死球を受けた翌日に劇的なアーチをかけるなど、波瀾万丈のシーズンを終えた。
いよいよ18年は10年目の区切り。二塁のポジションも新旧入り交じっての激しい競争が待ち受ける。上本は「自分ができる全力を尽くす」といってファイターぶりを見せつける。