
17年の役割は中継ぎだったが、18年に向け、先発への思いも口にする平井
ルーキーイヤーの2017年を42試合、2勝0敗4ホールド、防御率2.40の成績で終えた
平井克典。5月23日に初の一軍昇格を果たし、序盤こそ、大差がついた状況や、ビハインドの場面での起用が多かったが、徐々に信頼を勝ち取っていくと、後半戦は勝敗のかかる重要な局面でのつなぎ役を任されるようになった。
納得のいく数字を残せたからこそ、「いろいろなポジションに挑戦する1年にしたい」と18年を見据える。シーズン通してローテーションを守り、11勝を挙げた
野上亮磨がFAでチームを去ったことで、先発枠が1つ空いた。17年は中継ぎが主な仕事場だったが、社会人時代は先発としても活躍。「中継ぎだけではなく、先発に挑戦してみたいという気持ちもあります」と自ら先発ローテ争いに名乗りを挙げた。
その一方で、もう1つのチーム事情として17年、32ホールドのシュリッターが契約満了。さらに
牧田和久もポスティング制度でメジャー・リーグ移籍の可能性が高く、「セットアッパーに挑戦したいという気持ちもあります」と26歳右腕は貪欲だ。
そのためには17年、被打率.297だった左打者対策を、自ら18年へのテーマと課す。秋季キャンプからは新球種にもトライしており、習得できるか否か、注目だ。
最大の目標は、「17年以上の数字を残すことと、17年より、もっと大事な場面で投げさせていただける投手になること」。持ち前のマウンド度胸を武器に、ますます存在感を高めていきたい。
写真=BBM