
桑原が出塁すればベンチが活気づく。優勝を狙うには欠かすことのできない存在だ
背番号1を新たに背負うリードオフマンがチームを20年ぶりの優勝に導く。
ラミレス監督は2017年、常に
桑原将志をキーマンに挙げ続けた。自身も今季へ「僕もキーマンは自分だと思う」と自覚を口にした。
昨シーズン序盤は不調に苦しみ、5月21日には打率が2割にまで落ち込んだ。それでも我慢強く起用し続けたラミレス監督の期待に応えて復調し、7月は打率.389、出塁率.439を記録して月間MVPに。7月1日の
巨人戦(東京ドーム)では1回に先頭打者本塁打を放つと、9回には逆転の満塁本塁打を放った。
昨季は全試合に出場して打率.269、13本塁打、52打点。まだまだ満足はしていない。「出塁率4割、盗塁30を目標にしたい」と今季へ個人の目標を掲げた。
広島の
田中広輔がお手本だという。「やはりすごいと思った。チームに勢いをもたらしている」と打つだけではなく、出塁と走塁に優れた一番像を思い描いている。CSや日本シリーズの激闘を経て、若手主体の侍ジャパンにも選出された。「盗塁に関しては侍ジャパンのときに井端コーチ(巨人)と話をして、大きなヒントをもらった。リードの構えから変えていこうと思う」とさまざまな経験を今季につなげていくつもりだ。
すでにラミレス監督からは今季も一番での起用を伝えられている。明るい言動でチームの盛り上げ役も買う。「チームの目標はリーグ優勝と日本一」ときっぱり。頼れるガッツマンが斬り込み隊長として、
DeNAを引っ張る。
写真=佐藤真一