
今春キャンプでは二段モーションを導入するなど1年目から“進化”を図る
即戦力の期待が大きいのがドラフト2位右腕のK-鈴木だ。ドラフト1位の
田嶋大樹とともにキャンプ一軍スタート。開幕1カ月前ながら、実戦では150キロに迫る直球と決め球であるキレ味抜群のスライダーを披露した。先発、中継ぎと多様な起用の可能性の中、「アピールしなければいけない立場。(起用される)場所はどこであれ、信頼されるように」と、春は調整でなく結果を求めている。
実戦デビューとなった2月17日のキャンプでの紅白戦。4回に紅組の4番手で登板し1回2安打無失点。先頭の
西野真弘に三塁打を浴びるなど課題が残り「変化球が高めにいっていた。納得いかない」と反省を口に。それでも最速は149キロをマーク。
福良淳一監督は「あれだけの真っすぐがある」と潜在能力の高さに太鼓判を押している。開幕まで先発、中継ぎの適性を見て起用を決めていく方針だ。
1年目のキャンプから進化を図った。キャンプ中は
高山郁夫投手コーチの指導もあり、今季からルールが緩和された二段モーションを導入。「打者のタイミングをずらすというよりは、軸足にしっかりと体重を乗せる意識をつけるためです」。フォーム変更後のブルペン投球を見た指揮官も「球が良くなってきている」と話した。
チームメートに同じ読みの『
鈴木昂平』がいるため、登録名は『K―鈴木』に。「Kといえば三振。三振をしっかり取れる投手になりたい。1年目からチームに貢献したい」。ルーキーイヤーからのフル回転に向け、春から勝負をかける。
写真=佐藤真一