
徹底的に振り込みながら体にコンパクトな打撃フォームを覚えさせ、開幕スタメンを狙っていく高山
ここから持ち上げていく。
高山俊が外野のレギュラー争いに生き残りをかける。
沖縄キャンプでは徹底的に振り込みながら、コンパクトな打撃に取り組んできた。
「どうしてもバットが下へともぐってしまう」ことから編み出した新フォームだった。
もっとも、そこに結果が伴うようになるには、しばらく時間がかかりそうだ。
金本監督は「もう少し上がり目を見せてほしかった」と高山の名前を挙げてキャンプを振り返った。
2月27日の春季キャンプ最終となる紅白戦も空振り三振を含む3打数無安打でアピールできなかった。
片岡ヘッド兼打撃コーチは「今のところらしさがない。数を打って感じを取り戻してほしい」という。
昨季はまさしく「2年目のジンクス」に陥った。打率.250にとどまって、ベンチの信頼をモノにすることはできなかった。
1年目は通算安打の球団新人記録を塗り替えるシーズン136安打をマークしたが、その安打製造機ぶりはすっかり影を潜めた。
激しいレギュラー争いをする3年目は、高山にとって立ち位置を左右する大切なシーズンになる。
オープン戦で結果を示して、
俊介、中谷、島田といった外野手のライバルを蹴落とし、中堅の定位置を奪い取りたい。
金本監督も「(打席の中で)タイミングを取ることができるようになれば」と高山の復調を見守っている。
写真=BBM