
フォークも自在に操れるようになり成長を見せながら先発ローテで活躍をみせたいところだ
2年目のジンクスとは無縁のようだ。開幕先発ローテーション入りが期待される
小野泰己が順調に仕上げてきた。
昨秋から今春キャンプにかけて磨いたのは変化球の質を上げることで、これも納得のいくものになってきた。
なかでも小野の武器でもあるフォークは、実戦でも自在に操ることができるまでのレベルに近づいてきたのだ。
「春のキャンプの成果がでています。昨年までは追い込んでからフォークを投げてもストライクゾーンに抜けることが多かった。それがなくなってきてきました」
3月7日のオープン戦対
DeNA(甲子園)では、三番・筒香をヒザ元に落ちる球で空振り三振に仕留めるなど、5回を2安打無失点の好投をみせた。
開幕での
巨人戦に続く2カード目に対戦するライバルのDeNA。その看板打者を封じ込めたのも本番への確かな手応えになった。
小野本人も「強打者を抑えていかないと試合に勝てないです」と、その意味合いを十分に感じ取っていた。
昨季は15試合に先発しながら2勝(7敗)止まり。我慢の投球が続いた右腕だったが、春季キャンプからここまでは見事な成長ぶりをみせつけている。
開幕先発ローテーション入りは藤浪、才木ら同じ若手と激しく競い合う。この理想的な展開に金本監督も「チーム内の競争でレベルも上がってくる」とニンマリだ。