
着々と役割を増やしている上本
目指すは究極のユーティリティープレーヤーだ。
上本崇司が自らの可能性を広げるべく、昨年秋から外野守備に本格挑戦。この春のオープン戦で守ったポジションはというと……。二塁、三塁、遊撃、左翼、中堅、右翼。つまり投手と捕手と一塁以外のすべて。3月16日の
ヤクルト戦(神宮)は5回に代走で出て、その裏の守備で三塁へ。その後は左翼に回る忙しさだった。
もちろん最初は苦戦した。2月のキャンプは早出、居残り練習を重ねた。内野より前後の動きが多く求められるなど、外野手独特の難しさも感じたという。「積み重ねしかない。角度と距離感、判断も守備位置で全然違う。数をこなすしかない」と時間を割いた。同16日の紅白戦では打席に立たず、両軍の攻撃中は外野守備に専念。外野の全ポジションに就く異例の起用で好プレーまで披露。少しずつ手応えをつかんでいった。
基本動作から指導した
廣瀬純外野守備走塁コーチは「プライドを捨てて、自分を変えようとしてくれているのが分かった。覚悟を決めてキャンプに臨んでくれた。とても伸びたと思う」と、並々ならぬ決意に情熱の指導で応えた。上本は右打ちの廣瀬コーチだけでなく、左打ちの
高信二ヘッドコーチのノックも受けて外野に飛んでくる打球のイメージを頭にたたき込んだ。
明るい性格のムードメーカー。両打ちの打撃も向上している。昨シーズンは代走や内野の守備固めで自己最多37試合に出場した。今季は外野も守ることで、リーグ3連覇に貢献する。
写真=BBM