
4月8日の阪神戦(京セラドーム)で、4点のリードを吐き出し5失点してしまった又吉克樹
早々の二軍生活となってしまった。竜のタフネス右腕・又吉克樹だ。開幕から中継ぎを任されたが、6試合で計6イニングを投げて8失点と精彩を欠いた。
特に目立ったのは若手先発投手の勝ちを2度消してしまったこと。4月8日の阪神戦(京セラドーム)で
笠原祥太郎からバトンを受け継ぎ、5対1の7回からマウンドへ。一死から四球を与え、それからあっという間に4点のリードを吐き出す5失点。「最低です。何のために行ったのか分からない」と肩を落としていた。
2度目は同月13日の
DeNA戦(横浜)だった。5対3と2点リードの7回に3点を失い、先発した
小笠原慎之介につくはずだった白星が消えた。「先発が頑張っているのに、1度だけじゃなく、2度もやってしまった。申し訳ない」。2日後の15日に出場選手登録を抹消された。
再び輝きを取り戻すため、ナゴヤ球場で鍛錬を積む日々を送る。「今はミニキャンプという感じですかね」。2月の春季キャンプほどではないが、普段の練習から走り込みの量を多くし、ウエート・トレーニングにも時間を掛けている。春季キャンプ中は先発として調整していたこともあり「中継ぎの体に戻すこと」が狙いだ。
昨季は先発に挑戦しながら途中からチーム事情で中継ぎに回った。入団から4年連続で50試合以上登板したサイド右腕は、チームにとって貴重な存在。又吉の力が必要になるときは、きっと来る。
写真=BBM