
課題は多いが伸びしろとも言える
将来、燕の主砲になるために――。ドラフト1位・
村上宗隆は、二軍で調整を続けている。7月5日の時点でイースタン・リーグ69試合に出場し、打率.276、ともにチームトップの10本塁打、47打点。「調子は良くないです」と謙遜するが、高卒1年目ながら、多くの経験を積んでいる。
高津二軍監督は「成長するスピードもすごいし、バッティングの技術は高いものを持っている。このまま成長したら、どんな選手になるんだろうと思う」と高評価。その上で「まだ、プロ野球選手として足りない部分がある。じっくりと野球以外に必要なところも学んでほしい」とさらなる成長に期待している。
九州学院高では高校通算52本塁打を放ち、捕手として活躍したが、プロでは内野手に転向。村上に守備や走塁を中心に多くのことを指導する、三木二軍チーフコーチは「まだまだいろいろな面で課題がある。内野のことも経験を積み重ねていって、また新しい課題が見つかって、そのサイクルの繰り返し」と指摘。粗削りだが、それだけの将来性を秘めた“原石”であるということだ。
高卒1年目の同期には、
日本ハム・清宮や、
ロッテ・安田らがいる。「試合のときにちょっとだけ話したりもしますし、自分も頑張ろうという思いになります」と村上。同学年の活躍はもちろん、大きな刺激だ。今後も二軍調整を続けるが、「まだまだこれから」と前を向く18歳が、いつの日か燕の中心打者となる。
写真=川口洋邦