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セットアッパーとして29ホールドポイントを記録するなど、オリックス救援陣に欠かせぬ存在に
球界でもトップクラスの快速球で、高卒2年目にしてセットアッパーとして鉄壁の勝ち継投の一角を担う。
最速154キロ、常時150キロ前後の直球を繰り出す19歳は、直球に対して抱く意識は強い。「球速じゃなくて、球質を求めています。もっと質の高い直球にしていきたい」と、これからも直球の質を高め続けていく。
飛躍の2年目となっている。プロ初セーブを決めた5月1日の
西武戦(京セラドーム)では、一軍では自己最速を更新する154キロをマーク。力強い直球を武器に、今季は6月から7月にかけて15試合連続ホールドポイントを記録するなど、圧倒的な成績を残し、球団では62年ぶりとなる10代でのオールスター出場も果たした。
ブレークの一因については「去年よりは良い直球を投げられていると思う。自分がやっているトレーニングがしっかり結びついている」と話すように、球質の向上がある。
一方で直球にはまだ満足していない。「今季、一軍に行ってから納得がいく直球を投げられていない。二軍のころは先発もやっていて、何球かあった。(一軍の)中継ぎだと、力が入ってしまうことがある。そういうことを少なくしていきたい」。緊迫した場面での登板では、力みが出ることを反省点に掲げた。
今季、キャンプイン前には野球人生の目標の一つとして160キロ到達を掲げた。
「これから試合の中でも、いい直球を投げられるようにしていきたい」
現在は疲労回復するため登録抹消中だが、今後も追い求めるのは球界一の直球だ。
写真=石井愛子