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8月25日に20歳で史上最年少となる30ホールドに到達した山本由伸
20歳ながら文句なしの成績を維持し続けている。高卒2年目の今季、飛躍を見せているのが、山本由伸だ。
ルーキーイヤーの昨季は先発としてプロ初勝利も経験。しかし、今季はセットアッパーとして定着すると、8月25日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では、20歳で史上最年少となる30ホールドに到達するなど、頼もしい活躍を見せている。
それでも「30ホールドできたからといって、これでいいではなくて、一つひとつ積み重ねていきたい」と通過点とし、残るシーズンの最後までフル回転する覚悟だ。
オフから体のバランスを意識したフォームで150キロ前後の直球はさらに威力を増した。そして、一番の武器はカットボール。山本自身が「カットがいいと直球も良くなる」と話すように、キレ味十分のボールが活躍を支えている。
オールスター明けからは疲れもあり、良いときの球のキレがなかったと振り返るが、8月の中盤から本来の投球を取り戻し、安定感ある投球を見せている。
試合終盤の緊迫した場面での登板が重なるが「しっかりと楽しめている」と前向きに臨めているのも、右腕が持つ才能だろう。
現在、新人王、さらには最優秀中継ぎ投手賞も十分狙える位置にいる。8月17日に20歳を迎えた若き右腕は「今までは、10代なのにすごいと言われていましたが、これから20代になるので、年齢関係なくすごい投手になりたい」とさらなる高みに目を向けている。
写真=内田孝治