
スタメンでも代打でも力を発揮
ヤクルト一筋で、突っ走ってきた。
雄平はプロ16年目の今季、チームの躍進を支えている。シーズン序盤は代打での起用が目立ったが、青木の離脱時や、坂口が一塁を守ることも多く、先発出場も増えた。9月19日現在で111試合に出場し、打率.317、9本塁打、55打点。CS進出を争う中で、大きな役割を果たしている。
胸には悔しさがある。昨年は、6月末に右有鉤骨を骨折し、同部を手術。懸命なリハビリの結果、シーズン最終戦に一軍に復帰したが、シーズン96敗という屈辱を味わった。
「山田(哲)や
バレンティンと同じくらいの活躍をしたい」。オフシーズンに、自身が密かに掲げていた目標だ。チームの中心的存在である、山田哲とバレンティン。その2人と同等の活躍ができれば、チームの力になれることは間違いない。故障があったからこそ、チームの力になりたいという思いが増し、今季は幾度となくチームを救ってきた。
7月17日の
DeNA戦(横浜)では、球団新記録となる代打で6打数連続安打を記録。「うれしい。これを自信にしたい」と放った言葉のとおり、スタメン出場でも結果を残している。9月5日の
中日戦(神宮)では、6回に4点差を逆転する7号2ラン。同8日のDeNA戦(横浜)では、9回にこの日2本目となる決勝の9号ソロを放ち、試合を決めた。優勝を果たした2015年以来のCSへ。雄平の力は必要不可欠だ。
写真=BBM