
自身2度目の2ケタ勝利を目指し、残り試合先発のマウンドに上がる岩貞
プロ2度目の2ケタ勝利に向けてラストスパートだ。
岩貞祐太が5年目の区切りのシーズンにもがいている。
本人は「いかなる状況でも先発の役割を果たさなくてはいけない」といい、先発ローテーションを守り続けてきた。
ドラフト1位で
阪神入りした3年目の16年に10勝(9敗)、防御率2.90の成績で、左腕エースとしてのし上がっていくはずだった。
その期待とは裏腹に、昨季は5勝(10敗)止まりで精彩を欠いた。岩貞の真価を問われるのが、今シーズンだったのだ。
岩貞は「もう1度、16年のフォームに近づける」と、先輩サウスポーの能見からアドバイスを受けながら臨んできた。
ポイントになったのは、右足を上げるときの「間」のとり方で、そのフォームを安定させることが課題だった。
もっともインパクトが強かったのは、5月25日の
巨人戦(甲子園)だった。巨人の大エース・菅野と投げ合って7回を6安打無失点で3勝目を挙げた。
菅野との直接対決は、16年にも1度ありこれで2戦2勝と岩貞にとっては大きな自信につながっていく。
能見がリリーフに回ってからは、岩貞にかかるウエートは大きくなった。6月未勝利も夏場から少しだが調子も上がってきた。
チームは13年連続V逸で、本人も足踏み状態だが、岩貞は「とにかく1つでも勝ちをつけたい」と緩むことはない。