
ストレートに磨きをかけ、レベルアップを目指す馬場
苦々しいルーキーイヤーになった。ドラフト1位の
馬場皐輔が戦力になれないまま、プロ1年目のシーズンを終えそうだ。
夏場以降は一軍から外れて、ファームで登板を続けながら、ウエスタン・リーグの8年ぶりの優勝に貢献してみせた。
金本監督が「もう少し光るものを見せてほしい」といったように、物足りなさが残った一軍登板だった。
8月12日
DeNA戦(横浜)が2試合目の先発となったが、2回2/3を7安打4失点とふがいない内容でKOされる。
初勝利がお預けの馬場は「もっと強いストレートで押していけるようにならないと勝てない」と課題を明確にする。
宮城県出身の馬場にとって、背番号18といえば、幼いころからのあこがれだった
楽天・
田中将大(現
ヤンキース)のイメージが強い。
馬場は「田中さんはファンに愛された投手。ぼくも
阪神の中心選手になっていきたい」と意気込んでいた。
しかし、初登板になった6月21日
オリックス戦(甲子園)で6回1失点に抑えたが、その後は力を発揮できなかった。
矢野二軍監督もストレートの精度を上げるために、体のキレが良くなるようなトレーニングの必要性を説いている。
エースナンバーをつける右腕にとっての勝負は来シーズンになる。馬場は「粘り強く投げたい」と2年目のレベルアップに目を向ける。