
久々の先発で好投を見せた
来季へ向けて、希望となる白星だ。9月27日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)。9対0の快勝へ導いたのは、
松井裕樹と
内田靖人の同期コンビだった。4年ぶりの先発マウンドとなった松井が5回3安打無失点と試合をつくると、2回に内田が先制の右越え10号3ラン。松井が4年ぶりの先発勝利をつかむと同時に、内田が生え抜き右打者では球団初となるシーズン2ケタ本塁打をマークした。
松井にとっては手応え十分の先発登板だった。9月16日のロッテ戦(ZOZOマリン)で史上最年少で通算100セーブを達成。来季以降の先発転向も視野に入れての登板だった。「120パーセントの力で投げない」ことを意識して無四球7奪三振の好投。「久々の先発はまずまずだったと思います」と笑った。
同期の絆も好投につながった。試合前、内田が松井に「2ケタホームランは今日に取っておいた」と宣言。有言実行の一打は、2回に先制3ランという最高の一発だった。松井は「本当に打ってくれた。あの3ランが大きかったし、うれしかったです」と感謝。内田は「松井が先発していたので、打ててよかったです」と胸を張った。
実は2度目の「共演」。松井が100セーブを達成したロッテ戦、決勝弾を放ちセーブ機会をもたらしたのも内田だった。「松井のそういう試合で打てて、よかったですね」と話した11日後に、2ケタ本塁打で先発勝利をアシスト。抜群の相性を見せるプロ5年目の2人が、来季は投打の中心として活躍してくれるはずだ。
写真=BBM